轻舟已过万重山

撸起袖子加油干

罗一舟 Wonderland新视线 インタビュー 日本語訳

 

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Wonderland新视线 7月号に掲載されたインタビューを日本語に訳しました。勉強中のため、意訳誤訳が含まれることをご了承ください。

 

 

 

様々な言論の中で、彼は港に泊まる一葉の小舟のように、自分の拠り所を守っている。その場所の名は「夢」。

 

 

「僕はとても恵まれていると思います。幼い頃からずっと僕の好きなことと両親の考えは基本的に一致していて、両親も僕が好きなことをやることを応援してくれていました。小学生の頃はダンスとテコンドーを習っていたので、学校のコンテストなどの比較的大きなイベントでステージに立つ機会を得ることができたんです。それらがステージとの出会いだと思います。当時は幼かったので夢というものがどういうものかも分かっていなくて、自分が踊ることや舞台に立つことがすごく好きだということだけがはっきりしていました。」

 

罗一舟は11歳の時に解放軍藝術学院に合格し、軍隊で6年の時間を過ごした。軍での訓練は彼の身に同世代の人とは違う落ち着きと自律という特性を与えた。

 

「軍隊での生活と練習生としての生活を比べて1番違うのは生活リズムです。そしてこれが1番慣れない部分でもあります。今は仕事と勉強を両立させなければなりませんが、それでも出来る限り規則正しい生活を送るようにしています。普段は軍にいた頃と同じように朝にトレーニングをするし、仕事がない限りは夜更かしをすることもありません。そして軍隊がこれらの良い習慣を身につけさせてくれたことに感謝しています。」
この話を聞いたとき思わずファンが彼につけた「小干部」というあだ名を思い浮かべた。この自律こそが彼が人生の大きな決断を下す時の冷静さや落ち着きに繋がっている。

 

軍隊を離れてから、罗一舟はその年の艺考を受け、中央戯劇学院と北京舞踏学院に優秀な成績で合格した。11年に渡り古典舞踊の研鑽を積みながら彼は中央戯劇学院に入学することを選び、演劇科の学生となった。
「おそらく多くの人が舞踏学院に行くだろうと思っていたと思います。それだけの時間学んでいましたから。でも中央戯劇学院の演劇科は艺考を受ける前から僕の目標で、第一希望であり、憧れの学校でした。」
文艺兵から演劇科の学生、そしてアーティストまで、罗一舟はその変化のために準備万端にして臨んでいる。
「俳優も歌手も、表現の仕方が違うだけで、どちらも本質は舞台上の表現者であると思っています。練習生として過ごした時間の中での1番強く感じたのは芸術は繋がっているということです。ステージ上での多くの表現方法は演技を学ぶなかで得たインスピレーションを活かしたものでした。また、俳優と歌手はどちらかしか出来ないというものでもなく、どちらも僕の夢のひとつです。なので僕は自分自身に枠を定めることをしないし、好きなことに対して挑戦や努力をやめることはありません。」
将来の計画に対して罗一舟はこう答えた。彼はどこかの領域に安住することなく、さらに多く成長できる空間を残そうとしている。

 

どんな人も自分の好きだと思うことに出会うが、全ての人がその好きを情熱に変えることができるわけではない。諦めないというのは昔から美徳とされているが、現代社会において多く目にできるものではない。理由は仕方なくかもしれないし、元々その気がないのかもしれないが。罗一舟は恵まれている。幸運にも幼い頃から自分の好きなことを見つけることができたし、大人になった今それは彼の夢であり目標となった。軍隊から学校、そして舞台へ、罗一舟は彼の経歴を持ってその幸運を無駄にしていないことを証明している。

 

厳しい軍隊での生活と練習生生活を経て、罗一舟はすでにプレッシャーのかかる環境に慣れており、余裕すら感じさせる。
「練習がきついからといって疲れやプレッシャーを感じることはありません。僕にとって歌もダンスもとても好きなことであり、今はどただひとつひとつのステージをもっと完璧にしたいと思っています。パフォーマンスや作品を通して自分の思想や感情を伝えたいし、ステージに立てる機会はひとつも無駄にしたくありません。」

 

21歳の少年は本来であれば言葉の中に僅かに傲慢さが透けていたり、燃えたぎった心を持っていたりするものだが、罗一舟は正反対である。落ち着いているという形容詞をこの年齢の男性に使うことに違和感を覚えるかもしれないが、カメラの前かどうかに関わらず、彼は操舵手のように、何かを争ったり奪ったりすることなく、焦らず休まず、自分の航路を落ち着いて航海している。カメラがある時、彼は我先にと自分の強みをアピールすることはないが、ライトが彼を照らした時には必ず全力で臨む。裏で流した汗は豊かな舞台を育てる恵みの雨であり、わずかな時間もだますことはできない。彼は舞台に仕えているようで、ひとつひとつのパフォーマンスが彼の答案だった。

 

ステージに立った罗一舟は多くの人に見つかったと同時に、様々なレッテルを貼られるようになった。様々な言論の中で、彼は港に泊まる一葉の小舟のように、自分の拠り所を守っている。その場所の名は「夢」。

 

「僕は自分自身が下すひとつひとつの判断やその時の状態にとても満足しています。どんな人でも困難にぶつかったり挫折を味わうことがありますが、僕は楽観的な人間で、そういった状況になった時には、落ち込んだり憂鬱に浸るのではなく、どうしたら問題を解決できるかを考えます。過去でも未来でもなく、現在を見つめて、目標に近づいていきたいです。他者からの肯定を得たい時には、まず自分の努力を認められるようにならなければなりません。」
言葉たちから感じられるのは、彼の落ち着きは表面的な大人しさではなく、物事に対応する時の心構えであるということ。どんなことにも全身全霊で向き合い、すでに変えることのできない過去も、未知の未来も目の前の現在には及ばないのだ。

 

「職業の性質上、学業と時間が重なることは避けられないのですが、出来る限り調整して、学業に支障が出ないようにしています。もし重要な試験や復習の期間とぶつかった場合には迷わず学業を選ぶでしょう。僕はアーティストである以前に学生であり、学生である以上学業が最優先事項です。」
これは30分近いインタビューの中で、彼が最も毅然と真剣に答えた言葉だ。

 

その日の撮影時間は10時間にも及び、舟、背景布、水瓶など、どのシーンも決して楽なものではなかった。しかし罗一舟はカメラマンのOKが出た後も積極的に予備のポージングを提案し、より良いものを目指していた。男の子としては彼は生真面目すぎるのかもしれないが、その真面目さこそが彼の素晴らしいステージに繋がっているし、私たちが目にした舞台裏の罗一舟_輝かない時には輝くための準備をしている_なのだ。

 

彼は最初から孤独に大海を彷徨うのではなく、大海が果てしなく広いことを知りながらも、帆をしっかりと張り目的地へと向かっている一葉の小舟。少年青雲の志を堕とさず。21歳の罗一舟はまだ出航したばかりだ。

 

 

 

 

 

2021.8.1 yang(@xuxugecai)